東広島市の歯科 川口歯科医院
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MFT(口腔筋機能療法)part2

2020年9月18日 金曜日

朝晩が涼しくなりましたね。

日中の暑さもだいぶ和らぎ過ごしやすなりました。

 

さて今回のお話は前回に続きMFTについてです。

MFT(口腔筋機能療法)とは、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する訓練法です。

歯列に加わる筋圧のバランスを整えることで、歯列の正常な形態を維持するための環境をつくることが目的です。

・個々の筋肉の訓練

・咀嚼、嚥下、発音、呼吸の訓練

・正しい姿勢位を得るための訓練

などがあります。

正しい姿勢位とは、口唇は安静時にリラックスした状態で閉じ、鼻で呼吸をしている。

舌は安静時に口蓋にリラックスした状態で挙上している。

上下の歯は安静時にはわずかに離れている。唾を飲み込む瞬間のみ接触する。

“鼻で息” ”舌は上あご” ”歯を離す”

と覚えてください。

習慣的に鼻で呼吸をしていると、いつも口をポカンと開け、舌はだらりとゆるんだ状態で、低い位置になります。

口唇の筋力を強化し、舌を挙上する力を強化する必要があります。

訓練法の紹介をします。

<舌を挙上する力を強くする>

ポッピング

①舌の先を前歯の後ろ辺りにつけ、舌全体を上あごに吸い付ける。

②口を大きく開け、舌小帯をできるだけ伸ばす。

③舌で上あごをはじくように、ポンッとおとを立てる。

①~③を10~15回

オープンアンドクローズ

①舌を上あごに吸い上げ口を大きく開ける。できるだけ舌小帯を伸ばす。

②舌全体を上あごに吸い付けたまま奥歯を噛む。

①②を10~15回

<正しい舌と口唇の位置を習得する>

スポットポジション

①口を大きく開け、ステックを上あごの前歯の後ろ辺りに軽く押し当て5つ数える。

②ステックを外し、舌の先を上あごノ前歯の後ろ辺りにつけ、5つ数える。

①②を5~8回

ポスチャー

①舌の先を上あごの前歯の後ろ辺りにつけ、舌全体を口蓋に吸い上げてストローを糸切り歯の後方に置く。

②奥歯を咬み合わせ、口唇を軽く閉じる。

5分間

 

日常に取り入れやすい訓練の一つに、うがいがあります。

口唇をしっかりと閉じて、音が聞こえるぐらい強くブクブクうがいをします。ブクブクうがいがポイントです。

口唇や舌の筋力を鍛えます。

毎日取り入れると良いですね。

このような訓練を行うことで改善を図る可能性があります。

歯列に加わる筋圧のバランスを整えることで、歯列の正常な形態を維持するための環境を作る事が目標です。

個人差はありますが、MFTを行うことで、生活の質や健康状態の向上に役立てると良いと思います。

是非、生活習慣に組み入れて下さい。