朝晩が涼しくなりましたね。
日中の暑さもだいぶ和らぎ過ごしやすなりました。
さて今回のお話は前回に続きMFTについてです。
MFT(口腔筋機能療法)とは、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する訓練法です。
歯列に加わる筋圧のバランスを整えることで、歯列の正常な形態を維持するための環境をつくることが目的です。
・個々の筋肉の訓練
・咀嚼、嚥下、発音、呼吸の訓練
・正しい姿勢位を得るための訓練
などがあります。
正しい姿勢位とは、口唇は安静時にリラックスした状態で閉じ、鼻で呼吸をしている。
舌は安静時に口蓋にリラックスした状態で挙上している。
上下の歯は安静時にはわずかに離れている。唾を飲み込む瞬間のみ接触する。
“鼻で息” ”舌は上あご” ”歯を離す”
と覚えてください。
習慣的に鼻で呼吸をしていると、いつも口をポカンと開け、舌はだらりとゆるんだ状態で、低い位置になります。
口唇の筋力を強化し、舌を挙上する力を強化する必要があります。
訓練法の紹介をします。
<舌を挙上する力を強くする>
ポッピング
①舌の先を前歯の後ろ辺りにつけ、舌全体を上あごに吸い付ける。
②口を大きく開け、舌小帯をできるだけ伸ばす。
③舌で上あごをはじくように、ポンッとおとを立てる。
①~③を10~15回
オープンアンドクローズ
①舌を上あごに吸い上げ口を大きく開ける。できるだけ舌小帯を伸ばす。
②舌全体を上あごに吸い付けたまま奥歯を噛む。
①②を10~15回
<正しい舌と口唇の位置を習得する>
スポットポジション
①口を大きく開け、ステックを上あごの前歯の後ろ辺りに軽く押し当て5つ数える。
②ステックを外し、舌の先を上あごノ前歯の後ろ辺りにつけ、5つ数える。
①②を5~8回
ポスチャー
①舌の先を上あごの前歯の後ろ辺りにつけ、舌全体を口蓋に吸い上げてストローを糸切り歯の後方に置く。
②奥歯を咬み合わせ、口唇を軽く閉じる。
5分間
日常に取り入れやすい訓練の一つに、うがいがあります。
口唇をしっかりと閉じて、音が聞こえるぐらい強くブクブクうがいをします。ブクブクうがいがポイントです。
口唇や舌の筋力を鍛えます。
毎日取り入れると良いですね。
このような訓練を行うことで改善を図る可能性があります。
歯列に加わる筋圧のバランスを整えることで、歯列の正常な形態を維持するための環境を作る事が目標です。
個人差はありますが、MFTを行うことで、生活の質や健康状態の向上に役立てると良いと思います。
是非、生活習慣に組み入れて下さい。