東広島市の歯科 川口歯科医院
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顎関節について

2020年12月9日 水曜日

顎関節とは、外頭蓋底に位置する側頭骨下顎窩並びに関節結節が下顎骨関節突起の下顎頭との間に関節円板を介して構成する滑膜関節である。

下顎運動のため顎関節の基本的運動様式は、下関節腔における回転運動と、上関節腔における滑走運動である。

すなわち、顎関節は回転のみならず滑走も行える回転滑走関節であり、ヒトの体の中で顎関節以外にはこのような回転滑走関節は存在しない。

回転滑走関節であるからこそ、関節部の可動範囲が小さいにかかわらず、50~60㎜ほどの大開口を可能とする顎口腔系が成立しているのである。

そして、左右の顎関節によるこの回転と滑走の複合運動により、前方運動や側方運動などさまざまな下顎運動が円滑に営まれている。

つまり、顎関節は左右両側が下顎骨によってつながっており、一対をなす複関節として下顎を誘導している。

ヒトの体の中で、顎関節以外にはこのような複関節は存在せず、このような複関節の構造になっているために咀嚼運動のような極めて複雑で、しかも精巧な下顎運動を巧みに制御することが可能となっています。このことが逆に機能的咬合を構成する顎関節へ大きなストレスを加えることにもなっている。

例えば、歯科治療で補綴物を入れて、調整が不十分で当たってはいけない所で強く当たっていると、顎位が変わり、関節円板に強い力がかかり、前方に偏位して顎関節症を起こします。また、それを、放置しておくと下顎骨を支える筋肉が緊張して、頚椎にも影響を及ぼし、場合によっては、腰椎にも影響し腰や膝が痛くなったりします。

 

よって、歯科治療での補綴物を入れる時は細心の注意をしながら、咬合調整を行わないといけないと思っておりますし、適切な咬合が得られるよう我々歯科医師は知識と経験が必要だと思っています。

もし、原因不明な肩こりや腰痛や膝痛は、歯が原因かもしれません。

顎関節症や肩こりや腰痛の方がいらっしゃれば、出来る限りの治療を施します。

よろしくお願い致します。